新世界より 貴志祐介
2008年 09月 26日
おなじみAさん文庫からです(汗)。
貴志祐介に関しては、「黒い家」の衝撃以来それをしのぐ作品にめぐりあえず、全然期待せずに読んだのだけど、これが面白かった~!こんなに続きが気になってとまらなくなったのは、つい最近読み直した宮部みゆき「模倣犯」以来かも~。
タイトル「新世界より」は、もちろんドヴォルザークの交響曲第9番からつけられたのでしょうが、(作品中「家路」の歌詞が時折挿入されます・・)主人公のわたし(早季)が、千年先の未来へと希望を託して書いた手記を、タイムカプセルへ埋めるということも意味してるのかなぁと思ったりもしました・・。
最終戦争後のはるか未来が舞台で、SF作品なのですが、バケネズミとの戦闘が延々と続くあたりロードオブザリング風だったり、「クリムゾンの迷宮」を思わせたりだとか・・、ミノシロモドキ(移動図書館)とか、風船犬、ネコダマシ(不浄猫)などなどいろんな風変わりな生き物も登場し、宮崎駿的雰囲気も感じられたりもしたし、何かと何かと何かをミックスしたような作品だなぁと思いつつも、一体これは何なんだろう・・・どうゆうことなんだろうと続きが知りたくて読み進めてしまう・・
なんとなく、バケネズミっていうのは、アレなんだろうなぁと想像はついていたのだけど・・。それにしても哀れすぎる・・・。
by jijichan2004
| 2008-09-26 00:15
| 読書